トリコロールカラーが眩しいリッチーのフレームは、先輩メッセンジャーからクランクセット付きで3万円でゆずってもらった逸品。長身の彼にもサイズはピッタリでお気に入りです。
短期バイトからレギュラー化した彼は、レギュラーになると同時に購入。シマノのSORAコンポを投入して、総額6万円で組み上げたものの、コンポセットに納得がいかず、上のグレードのパーツにちょこちょこ買い替えてシマノ105を中心にセッティング。ヘッドには一生ものと言われるキングを投入して、セッティング完了です。
入社から1年半が経つ彼は、それまで夜の世界の住人でした。19歳の頃から、渋谷・西麻布・六本木のバーやクラブで働いて、夜の酸いも甘いも噛み分けた頃、気付けば28歳になっていた彼は気付いてしまいます。
「向いてない。」
結局、向いてない。夜は向いてない。昼に行きたい。太陽が恋しい。
高校時代、バドミントンの関東大会にも出場した経験を持つスポーツマンの彼は、それまでの仕事の通勤にも自転車を利用していて、玉川から渋谷、板橋から六本木までをBMXでこなしていたそうで。それからマウンテンバイクに移行するものの、自転車への興味はそこそこ。しかし確実に地力を蓄え、ティーサーブへ。
そんな訳で、燦々とまぶしい昼の世界。短期バイトを入り口に、プロメッセンジャーへ駆け上がってきました。当面の目標は、人と地球に優しいマスターメッセンジャー。
まだまだ昼を模索中の彼は、広尾の大正時代建築のアパートから、渋めに発車しています。