あざやかなイエローが眩しいGIANTのフレームに、数々のレーシーなパーツを組みこんで、メンテナンスも行き届いてこのままレースに出来そうなピカピカバイクを操るのは、T-servのというより東京のメッセンジャーの顔的存在、そしてMTBエリートクラスのレーサーとして全日本ナショナルランク20位の強者、大ベテラン神谷さん。その人です。

主にクロカンレーサーとしてシリーズレースに参戦している神谷さんは、数々のハードなレースを経験してきてます。

なかでも最もハードだったというのが、2006年度の全日本選手権。前日に土砂降りの雨が降り、レース会場はぐちゃぐちゃで歩く事すら困難な大泥んこ運動会。自転車に乗る事なんて持ってのほかで、走れば一日でブレーキパッドが無くなっちゃう様な状態の中でのレース。避難勧告すら出てたそうで・・
しかし完走、17位でフィニッシュ。スーパータフネス＆根性も日本ランク入り出来そうです。

レースは主にGIANTのMTBを駆るそうですが、デリバリーでは同じくGIANTのロードレーサーをチョイス。実はこのフレームは毎年恒例T-SERVクリスマスパーティのビンゴコーナーで後輩メッセンジャーが当選したのを譲ってもらったそうで。さすがベテラン、抜け目がないです。

そこにデュラエースやリッチーなどの高級パーツを投入。ポイントはコントロールレバーとリアディレーラーに採用のスラム・ライバル。もともとMTBのパーツメーカーが2006年からつくり始めたロード用パーツを早速取り入れているあたり、さすがMTBレーサーです。

写真では普通に見えますが、実はスプロケットの歯の形状が特殊。使い心地もお気に召したようでご機嫌です。

ボトルホルダーにしっかり収められた二つのボトルには、濃いめのお茶をセレクト。夏にはスポーツドリンクも召されます。バランスが良いです。

何より、ピカピカにメンテが行き届いていて、これで毎日走っているとは思えないほど。皆さんに見習って欲しいです。写真写りもとても良いです。

デリバリーでの走りは、非常にジェントル。しかも速い。メッセンジャー歴は11年目を迎え、ますます走りに磨きがかかります。その間、4度のメッセンジャー世界戦にも参加し、世界中にメッセンジャー仲間がいるという神谷さん。

レースにデリバリーに。自転車が大好きな神谷さんは、今日も濃いめのお茶を飲み干しています。